テーマ:「初音ミク」(出題:藤子名人)

「初音ミク」といえば、近年大人気のボーカロイドの代表格である。ポイントとしては、やたら長い“青緑っぽい髪”、ネクタイや袖なしのシャツなどオタク心をくすぐる“服装”、マイクやヘッドホンなどの“音楽的要素”などが挙げられる。

大人気なだけあって、全員おおよそのポイントはおさえられていたが、ディテールの記憶のあいまいさがかいま見える結果となった。


1位:オカダダ

海からあがってきた海人みてーに濡れた髪の毛などはこの際不問としよう。

画面にただよう透明感や、周囲に浮遊する言い訳がましい音符など、いかにも厨房同人CDのジャケ絵になりそうな画面構成が、イヤな意味も含めて「初音ミク」をよくとらえている。

歌えば、元気になる


2位:コボチャン


いくつかの初音ミクらしさを表現するポイントをおさえているものの、なぜか田舎の中学生が出来の悪いコスプレをしているようにしか見えず、舌を出しておどけて見せても、これでは人気は出ないだろう。


3位:藤子名人

躍動的な構図で、氏のデッサン力の高さはうかがわれるものの、オタク絵によくあるモミアゲ髪型によってラムちゃん化したことが敗因だろう。

服にツギがあたっているのも、どこか貧乏な感じがして、全体的に近未来感ゼロとなってしまった作品である。


4位:ぐちょん

これは初音ミクではなく、原宿のバッタモン屋に売られている、女子高生のカバンに飾られるための名もなきオモチャ人形である。

こんなに多くのポイントを押さえていながら、初音ミク度が微塵も感じられない。というのも、女の子らしいはずの初音ミクに、スポーティなラグビージャージを着せてしまったことが最大の原因と思われる。


5位:シルヴァニア


氏の色使いの妙だけは評価できるものの、髪の毛がコンブ状であったり、腕にサイコガンをつけていたり、全体的には弱そうで歌う気がなかったり…

…と、生真面目にボーカロイド曲を作っているクリエイターたちをおちょくるような表現が非難の的となってしまった作品である。



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