テーマ:「石川五右衛門」(出題:コボチャン)

ひとくちに石川五右衛門と言っても、上記のような五右衛門なのか、ルパン三世の五右衛門なのか、はたまた「がんばれゴエモン」なのか、それとも「きらきら道中」なのか、ていうか「ゆき姫救出絵巻」なのか、捉え方は人それぞれ。なかなか想像力を掻き立てられるお題である。

上記のような五右衛門や、がんばれゴエモンの場合は、マリモ的な髪型歌舞伎調の隈取などがポイントとなる一方、ルパン三世の場合は、斬鉄剣流し着、そして髪型が上記のような五右衛門と異なる点にも十分な注意が必要である。


1位 藤子名人

不意に石川五右衛門と言われて、ここまで描ける人がどれだけいるだろうか。ルパン三世版の石川五右衛門として文句の付け所がなく、パーフェクトな作品といえるだろう。

血しぶきを模したあしらいもカッコよく、コメントしようがない


2位 オカダダ


桑原のリーゼントのようなマリモ調の髪型、しかめっ面など、元祖石川五右衛門の特徴をふんだんに取り入れた意欲的な作品。水彩を模した着色も大変好感をもてる。

しかし、線のしわしわさのせいか画面に若々しさが感じられず、結果、公民館の絵画教室でおばあちゃんが描いた感が強すぎる点が、1位との差を大きく開ける結果となってしまったことは否めない。


3位 ぐちょん


この絵柄、この技量で、まさかの3位。

五右衛門のイメージに似つかわしくないタラコくちびる、空中にただよう大学イモ、足元に転がる石器時代のお金、手元の魔法使いみたいな杖、胸元のバッヂなど、描かなくてもよい余計な要素が多すぎる

一方で、氏のゴエモンを描きたい気持ちの強さだけは、まあ分からないでもなかったため、お情けの3位となった。

しかし、このおっさん、真顔である。


4位 シルヴァニア

前回に続き、氏の色使いの妙は今回も健在だ。

しかし、石川五右衛門にしては若すぎるし、ピンクのババシャツに真っ赤なカーディガンというコーディネイト、顔全体を切り刻まれたかのような隈取などなど、庶民を救う勇敢な義賊には見えない

また、実際の五右衛門にはチョンマゲは生えておらず、「がんばれゴエモン」のサスケと混同してしまっている。これは見逃せない失点である。


5位 コボチャン


本人いわく“斬られた敵”である右上の棒人間は、遠目にはラーメンマンにしか見えず、むやみなアホ毛や、脇の下のひじき、さらには色がきれいに塗れていない点、線の太さが不安定な点など、モチーフから技法まで粗ばかりが目立ち、駄作としか言えない。

唯一、『クレヨンしんちゃん』(臼井儀人)みたいな絵柄である点は、救いといえなくもない。



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