テーマ:「ゴリラ」(出題:ぐちょん)

今回もっとも一般的なお題であったため、各々のゴリラ観が一同に介することとなった。

ポイントとしては、ジャングル感や、同じ霊長類であるニンゲンやオランウータンとの描き分け、またゴリラのアイコンであるバナナなどのディティール、さらにもちろん全体として見たときの各々のゴリラ観の表現が審査の対象となった。


1位 コボチャン

ゴリラの群れの中でも、一定の地位を得たであろう堂々たるゴリラ。

やや傷んだバナナの皮からのぞく、光り輝く実で顔面が照り返す表現も、バナナを見つけたゴリラの心情を表現しており、氏の高い洞察がうかがえる。

野性味あふれる風貌に加えて、背景の生い茂るジャングル感もGOOD。


2位 オカダダ

1位のゴリラと遜色ない、見事なゴリラである。一見して、そのデカさと無骨さに圧倒されることだろう。

恐ろしい風貌から、岩山に棲むゴリラ、それもイエティに近いゴリラではないだろうか。強いゴリラと強いゴリラをかけあわせ続けた結果としてのゴリラだ。

どんぐりまなこに、大きすぎる乳輪、ナイフのように鋭利なバナナも見逃せない。バナナを二本指で軽々とつまむ姿が発する殺気には寒気すら覚える。


3位 藤子名人


配色も見事で、リアルゴリラの全体像を見事に描ききっている。

生き生きと歩く野性味あふれるゴリラ本体には文句のつけようがないものの、背景のタイヤによってせっかくのリアルゴリラが動物園ゴリラに格下げされてしまった。

さらにはゴリラのアイコンたるバナナすら描かない氏の遊び心の足りなさも減点対象とされてしかるべきといえる。


4位 シルヴァニア

なんという躍動感のあるゴリラか。 ターザンのような身軽さである。

おなかに「ハナ」と書かれたツギがあたっており、中身はごく軽装な着ぐるみに身を包んだ人間ではなかろうか。

ていうか、ここどこ?


5位 ぐちょん

バナナ、ジャングルなどの要素を揃えながら、こいつもまったくゴリラではない。昨日作ったばかりのリーゼントをなでながら擦り寄る仕草は、パシリのそれである。

ここでオカダダ氏のゴリラと見比べてほしい。ぐちょん氏は野生のゴリラに対する危機感が足りない

今回も、タラコくちびるを描いてしまう氏の病気が出てしまい、見逃せない失点である。



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