出題:藤子名人
新日本プロレスの雄であり、近年は国会議員としても名を馳せた傑物だが、素人にとっては「アゴ」以外に身体的な特徴はないだろう。
ここに「1、2、3、ダーッ!」などのアイコン的な要素をどう加えるか、いつの猪木を描くのか、といった点が評価の分かれ目になるかと思えたが、実際に作品を観ていくと遥かに低いレベルで争われており、そういう次元ではなかった。
猪木の特徴を網羅したうえ、周囲に漂うガスを身体に充満させるような仕草で、本来目に見えない「闘魂」まで表現した力作。
素晴らしい作品で非の打ち所がなく、1位にするほかないが、同時に記憶スケッチらしいツッコミどころもない点が寂しい。
残念ながら、栄えある2位の座にただの猪木ファンのオッサンが乱入してしまった。
寝グセだらけで不潔な中年だが、いちおうリングには立っているのでお情けで2位となった。
我々もこんな猪木を2位にはしたくなかったことだけは申し添えておく。
ムチムチに空気が入ったビニール製の人形である。
ロープが足りないことからここがリングかどうかも怪しく、猪木と呼んでもよいのかは物議を醸したが、どうやらプロレスラーであることまではギリギリ妥協してやってもいいだろうと判断し、しぶしぶ3位に認定した。
上裸の中年男性の肖像である。
まさかとは思うが、氏は猪木のことを知らないのではなかろうか。
問題作。
猪木と同じ世界線にラッキョウの妖怪が迷い込んだらしい。
あたりにバイキンが持っているモリのような武器が転がった不潔なリングで、気の毒なくらいメタメタにされたかわいそうなラッキョウある。