出題:オカダダ
子供でも描けるが、大人でもいまいちよくわからない、記憶スケッチにふさわしい良問。
なんとなくネコ科であることは知っているが、いざ耳の位置やたてがみの形と聞かれたら自信をもって答えられないだろう。最終的には、百獣の王たるライオンとしての威厳とストーリーをどれだけスケッチしきれたかが作品の評価を二分した。
とにかく牧歌的で可愛い絵に見えるが、その中で親が我が子を崖から突き落とす自然界の厳しい掟という物語も見えてくる作品。
ただこの子ライオン、氏が普段よく自画像として描いているクマに酷似しており、何を思ったのかこの子ライオンはぐちょん氏本人の投影である可能性が高い。
非常に獰猛で今にも飛びかかってきそうな躍動感あふれるライオンを描き、氏の実力が遺憾なく発揮された作品。
惜しむらくは、時間が余ったから背景に描いたラスタカラーが言い訳がましいうえ、しかも緑と赤の順番を間違えているのが減点となり、2位となった。
こちらのライオンも明るい絵柄の中にドラゴンクエストのキラーパンサーの如く、獰猛さも兼ね備えた良作。
氏は作品に謎の水たまり的な物を描くクセがあるが、どういった気持ちの表れなのだろう。気になる所である。
TV番組「ごきげんよう」のライオン的なキャラクターとしてはしっかり描かれているが、特に突っ込むところもなく、天気が良い所しか褒める部分がない。
消去法で4位に落ち着いた。
痩せた老犬の登場である。
見ているだけで呪われそうな不安定な筆致に低評価が集まった。
また自身が出題者にも関わらず、提出された画像ファイル名が「rion」と綴りを間違えていたことで、その浅学ぶりも作品の評価を下げたと言えよう。